2009年11月16日、17日の2日間、産業経済委員会の県内行政視察が行われました。
現在、副委員長を仰せつかっていることから、視察先の選定に係わることができましたので、
1.地域内の異業種が交流することにより域内取引の増を図るとともに、大学等との連携により成果を上げている長岡産業活性化協会NAZE。
2.県の支援により高性能林業機械を導入して成果を上げている南蒲森林組合。
この2つをメインにし
3.現下の県内産業の厳しい状況を踏まえ、長岡商工会議所にて経済情勢の聞き取り。
4.産学官連携で地ビールを作っている、新潟市西蒲区の新潟麦酒。
の4ヶ所を選定、視察してきました。
1.長岡産業活性化協会NAZE
視察テーマ:事業の概要と主な実績について
昨年のリーマンショック以来、三条の地場産業の景気対策について思考を続けてきました。現実に聞かれる三条地域の長年の課題として、金属加工に関するあらゆる技術が高いレベルで揃っているという強みがあるものの、各技術を複合的に必要とする仕事を受注できる企業が限られているという点が指摘されています。簡単に言えば、各部品は高レベルのものが作れるのに、ユニットとして受注できる企業が少ないということです。(短期的な問題として、休業時の教育訓練の充実についての取り組みについてはこちらをご覧ください)
その解決策として、域内の企業同士の情報交換を今以上に活発化して域内取引の増加を図るべきではないかと考えるようになりました。まず第一に、異業種間で工場見学会を行ったり、自社の技術情報を公開しあうことを通じて域内取引を増やし、三条で出来る仕事で他産地に逃がしていたものを域内に留める。次の段階として、各技術を複合し共同で高レベルのユニットを受注できるしくみをつくることが必要です。
現在でも三条には様々な企業家の団体があり、企業のトップ同士の交流は盛んなのですが、技術的な交流については必ずしも盛んとはいえません。
また、共同で活動することにより、行政や大学等研究機関の支援が受けやすくなるというメリットもあるはずです。
上記のような考えを、以前、あるところでお話していたときに教えていただいたのが、「長岡産業活性化協会NAZE」の取り組みでした。このNAZEは、私が県会議員になる少し前に県の施策「アクションプラン」によって生まれたもので、報告書を読んだかぎり、私の問題意識を解決するための取り組みそのものといっていいほどのものでした。これは是非、その後の取り組み状況も含め、実際に自分の目で見てみたいという想いで視察をさせていただきました。
NAZEの事業の概要
平成17~19年度、新潟県地域産業振興アクションプランの実施主体として、平成17年4月に設立。平成21年4月に、NPO法人へ改組。
企業・業界団体・大学・支援機関・行政等が、有機的に連携し、従来型の組織とは異なる「産業界」主体の組織。
特徴として、あくまでも自発的な意思を持った企業主導で運営され、行政や支援機関は黒子としてサポートに徹している。
行っている事業は以下の4つ
①産産連携事業:会員企業同士や非会員企業への企業見学会、合同研修、機械要素技術展への共同出店など。
②産学連携事業:長岡技術科学大、長岡大、造形大、長岡高専の3大1高専との連携。研究室訪問や講演会、学生の工場見学受け入れや教職員向けの見学会など。
③企画・情報事業:webサイトの充実や、メルマガ、広報誌等による情報発信など。
④技術向上事業:各種講習会(本年度前半で20数回実施、中小企業緊急雇用安定助成金の教育訓練対象となる事業もあり)
感想等
限られた時間でしたが、大変有意義な視察となりました。
活動内容が企業のニーズにあった形で多岐にわたっており大変参考となるものでした。是非、地元業界、行政関係へも情報提供していきたいと感じました。
大変羨ましかったのは、長岡には3つの大学と1つの高専があること。産学連携を行っていく上で地理的な要件に優れています。
気になったのは、運営経費の問題。経費の大半はコーディネータや支援員の人件費ですが、平成19年度に県のアクションプランとしての補助が終了した後は、長岡市の補助を得て運営されているようでした。このような団体が独自財源を持つ事はやはり難しいのかもしれませんが、補助が将来続けられる補償はどこにも無いわけで、検討が必要と感じた次第です。
(NAZEについては、詳しくはこちらを )

・・・・・・書きかけです、明日また追加します。