7:30に1軒訪問の後、県庁へ。10:00から、本会議。先日常任委員会にて採決した2月補正予算を本会議で可決。その後、自民党、民主にいがたの代表質問が行われ、県政の課題について幅広い議論が行われた。
今議会において、報道等で注目されているのが、泉田知事が議会で否決されることを承知の上であえて上程した「佐渡-羽田航空路」開設のための案件。
佐渡空港は現状890メートルの滑走路しかないため、ジェット機は離発着が出来ず、このため、2000メートルの滑走路建設が必要となるが、全員の地権者の合意が未だ得られていない。県のプランでは、現状の滑走路でも離発着が可能なプロペラ機でまずは羽田に航空路を開こうというもの。
詳しくは以下、知事のメルマガから貼付させていただきます
一昨年10月の「佐渡-新潟」間の航空路廃止から、約1年半が過ぎまし
た。現在、「佐渡-羽田航空路」の新規開設を目指して、取り組みを進め
ているところです。
佐渡は、首都圏までジェットフォイルと新幹線を乗り継いでも4時間以
上かかり、県内で最も時間的距離がかかる地域となっており、社会生活上
の様々なハンディキャップから若い人が島外に転出してしまう状況にあり
ます。
一例をあげると、佐渡には常勤の麻酔医がいません。そのため、首都圏
などから医師を派遣してもらい手術を行っているのが現状です。佐渡-羽
田線が就航すれば、移動時間の短縮や滞在時間の増加によって、医療現場
の改善に大きな効果が期待されます。
また、佐渡汽船が欠航した時でも、航空路は運航される可能性が高く、
航路の補完として島民の安心・安全の確保の観点からも重要な交通手段と
なります。
今、羽田空港では再拡張工事が行われており、新たに年間約10.4万回発
着枠が増加する予定となっています。今回の発着枠の大幅増の機会を逃し
た場合、その後の枠確保は非常に厳しいと考えています。
なぜなら、枠の再配分を獲得するためには、既存の枠を一旦取り上げて
配分し直す必要があり、提供されてもその枠は極めて限定的である上に、
羽田枠は多くの航空会社が配分を待っている状況にあるからです。
もしも、佐渡空港にとって、最も採算性のよい羽田線が実現できないこ
ととなると、利用者が羽田線より少ないと見込まれる他の航空路の開設の
可能性はさらに低くなります。
飛行機の飛ばない滑走路整備はあり得ません。佐渡空港の2000m滑走路
の整備にとっても、今回が「ラストチャンス!」だと考えています。
県民生活にとって必要不可欠な公共交通は、社会政策的な観点から公的
支援による維持・確保が必要であり、税金で補てんしてでも確保するとい
うのが世界の常識となっています。
例えば、北陸新幹線建設では、本県は約1,400億円以上もの公的負担をし
なければなりません。また、北陸新幹線開業に伴う並行在来線には、30年
間で386億円、平均すると年間で約13億円の公的負担が永続することになり
ます。
これに対して、佐渡-羽田航空路の運航損益の赤字に対する県の負担額
は、空港開港までの年間約1億円から2億円。しかも2000m化すれば黒字
も見込まれ、いわば投資とも言えるものです。イニシャルコストの約24億
円で離島の不便性を大いに減少させることができるのです。
「佐渡-羽田航空路」が実現した場合には、機材の空いた時間で「佐渡
-新潟」便はじめ新潟空港起点路線に利用することで、機材の有効利用も
できるのではないかと思っています。
将来的には利益を生む航空路であり、大きな価値がある羽田枠を、一時
期の赤字を理由に切り捨てることは、都会が地方を切り捨てる思想とつな
がるものではないかと憂慮しています。
ぜひ、「佐渡-羽田航空路」を実現し、県内のどこに住んでいても安心
して生活できる環境を整えていきたいと思います。
一見ごもっともな、主張ですが、何点かこれまでに議会で疑問が示されており、その点に対する説明がこれまでに「社会政策で必要」としか示されていません。
〇導入が検討されているフランス製プロペラ機は日本では就航実績が無く、安全性やメンテナンス等の問題で国内の航空会社はどこも引き受けてくれない。このため、県は航空会社を新しく立ち上げることを検討しているようだが、あまりに安易ではないか。
〇この機材、羽田からは50人が搭乗できるが、現状の佐渡空港からは、滑走路が短いために半分以下の23人しか搭乗できない。(夏場は15人とも)これでは首都圏から佐渡へのパックツアーなど組めるはずも無く、観光振興にはほとんど役に立たない。
〇2000メートル化も地権者の合意がまだである。
〇羽田発着枠も獲得できるか極めて不透明。
〇まずは、新潟-佐渡航空路の早期再開を目指すべき。
等々、疑問が多くあり、初期投資額60億、年間赤字額が2億とも4億とも言われているこのプランでは議会側は到底同意する事はできない。
知事は本気で実現を目指すなら、示された疑問の一つ一つにもっと丁寧に答えるべきだろうし、説明しないまま、否決されることが確実な状況の中で、何故今議会に上程したのか疑問としか言いようが無い。