新潟県議会議員 佐藤卓之(さとうたかゆき)の活動報告

2010年3月アーカイブ

2010/3/8 警察事故の情報公開

10:00より本会議。今日は、一般質問の最終日で、5人の方が質問。昼休みに、警察本部へ行き、先日の三条警察署の居眠り運転事故の対応(特に情報公開のあり方)についてお話をしてきました。

柏崎刈羽原発を例に挙げるまでも無く、とかく県は県民を代表して他者に対して情報公開について厳しく対応を求めていますが、とかく自らのことになると旧来の手法で対応しがち。昨年も嵐川橋の不具合について公表が遅れ、市民から厳しい批判の声を頂いたばかり。部署が違うとはいえ、三条市内で続けてのことで大変残念なことです。

早朝の事故であり、ハンドル操作ミスに至るまでの原因は居眠りであったわけですが、警察の正式発表については薬物使用などの可能性を疑った上で、確実を期すために時間がかかってしまったという事情については理解できないこともありません。しかし、居眠り運転を新聞記者に質問されてから認めるという発表の仕方は極めてまずかった。(そもそも居眠り自体、論外ですが)

信頼第一の公がミスを犯した場合、最も大切な事はそのミスを認めてその対処方法とともに自ら迅速に公開することです。批判を恐れ、少しでも隠そうとしたり公表を遅らせたりすることが結果的に信頼の失墜に繋がります。警察上層部には、危機管理対応と同様の意識が必要です。

しかし、だからといって、批判を避けるために(組織を守るために)担当者を規定以上に厳しく罰する必要も無いと思います。それでは、他の警察官の志気の低下を招くでしょう。

警察本部の「毅然とした対応」を求めてきました。

 

夜は一期生有志で新エネルギーの勉強会。太陽光、小水力、地熱バイナリーなど県が進める新エネルギー推進策の現状と課題、CO2オフセットなどの取り組みの可能性など1時間しっかりと勉強し、その後の意見交換も。新潟県の環境施策の取り組みの他県との違いは、新エネルギー関連の担当部署が環境課でなく産業振興課であること。地場産業の活性化にどう繋げていくのかがポイントと考えていますが、その点では県もいい形を作っています。

 

2010/3/6 嵐川橋が開通

DSC01385.JPG10:00より、嵐川橋開通式典に出席。平成16年の7.13水害から5年8ヶ月、9名の尊い命を奪い、嵐南を中心に甚大な被害を及ぼした水害の復旧事業として、破堤した五十嵐川の河川拡幅と堤防かさ上げによって架け替えることとなった4橋(下田地域の白山橋を含めると5橋)の架け替え工事がこれで終了。

橋の架け替えだけでなく、今年中には排水ポンプ場や護岸などすべての工事が終了しますが、水害対策自体はこれで終了するわけではもちろんありません。むしろ、新たなステージに本格的に切り替わっていくというべきでしょう。

排水ポンプ場が完成すれば、次は新通川、島田川、間野川といった中小河川の整備と市街地の内水氾濫対策を本格化させていくことになります。水害の記憶をどうやって次代に引継ぎ、防災力の向上に繋げていくか、五十嵐川の親水空間をどのように街づくりに活かしていくのかというのも大きな課題です。(もちろん、これまでに準備も進められており、既にスタートしている取り組みも数多くあります)

そのような想いを胸に、式典に参加して参りました。

10:00より本会議。最初に、佐渡-羽田航空路に関する条例案を否決。共産党の反対討論は素晴らしかった。引続き、6人の議員が一般質問。昼は、超党派の佐渡金銀山議連。 今日は夜の会合予定が久しぶりに無く、早めに帰宅。

ご参考までに、自民党の反対理由をコピー掲載させていただきます。時間のある方はお読み下さい。

 

 

佐渡―羽田航空路開設についての問題点について

国の羽田空港のハブ化や一般空港の整備抑制などの方針を踏まえれば、この路線が成り立つために必要な羽田空港発着枠の確保や佐渡空港の滑走路二千メートル化の早期の事業化も非常に不透明かつ困難な状況にあると考える。

県と佐渡市による航空会社の設立と機材調達を先行させる計画は、柔軟な対応が困難であり、県にも佐渡市にも将来的な負担が不透明でリスクが大きいといわざるを得ないことから反対。

民間航空会社に運航を打診しても、採算が取れないことから引き受け手が無い。

890メートルという特殊な滑走路に無理に合わせた機材は国内での飛行実績が無く、パイロットから整備関係者まで全て一からの準備が必要となる。

佐渡観光において一番の需要期である夏場において、羽田からは定員満杯の50名搭乗できるが、佐渡からはわずか15しか搭乗できないという致命的な欠陥があり、旅行社によるパック商品も販売が難しいと考えられる。

短い滑走で無理に飛ぶことは、運航上の安全性の確保においても、懸念がある。

羽田発着枠の4枠獲得が実現したとしても、県の試算では毎年約2億円の赤字が予測され、予想される2枠の場合には4億円以上の赤字が見込まれており、実際にはそれ以上の赤字が懸念される。

佐渡―羽田便は、滑走路の2000メートル化が前提であり、その実現見通しがつかない現状では、非現実的である。

知事は、公共交通機関に対して税金で補填しても確保することが世界の常識と述べているが、まさに「公共のために」の大義名分で野放図に税金の補填を行い財政状況が厳しくなった例は幾らでもある。

知事は、佐渡における麻酔医のあり方の例を上げ、社会政策としての観点から佐渡―羽田航空路が必要だと云うが、新潟市から麻酔医の確保が出来ないのか。

佐渡島民にとって、社会政策としての交通政策は生活路線としての佐渡汽船の利便性の向上と、佐渡―新潟便の再開がより重要である。

また、機材の余裕時間を活用した新潟空港基点路線の運航計画による空港活性化案は、本来の離島枠確保の趣旨から逸脱するとともに既存民間航空路線の新潟空港からの撤退を促進することにも繋がりかねない問題である。

行政のチェック機関としてその権能を発揮する責務を有している議会として、我が党は、佐渡市民と県民に大きな負担を強いると共に先行き不透明な本事業に反対するものである

 

反 対 理 由

 

国の羽田空港のハブ化や一般空港の整備抑制などの方針から、この路線が成り立つために必要な羽田空港発着枠の確保や佐渡空港の滑走路二千メートル化の早期の事業化も非常に不透明かつ困難な状況にある。

民間航空会社による引き受け手が無く、初期投資60億円以上にも及ぶ県と佐渡市による航空会社の設立と機材調達を先行させる計画は、状況の変化に柔軟に対応することが難しいものと思われる。

また、県の試算では羽田発着枠の4枠獲得が実現しても毎年約2億円の赤字が、現実的な2枠の場合には4億円以上の赤字が見込まれており、実際にはそれ以上の赤字が懸念される。

県にも佐渡市にも将来的な負担が不透明でリスクが大きいといわざるを得ない。

佐渡島民にとって、社会政策としての交通政策は生活路線としての佐渡汽船の利便性の向上と、佐渡―新潟便の再開がより重要である。

また、機材の余裕時間を活用した新潟空港基点路線の運航計画による空港活性化案は、本来の離島枠確保の趣旨から逸脱するとともに既存民間航空路線の新潟空港からの撤退を促進することにも繋がりかねない。

行政のチェック機関としての責務を有する議会として、我が党は、佐渡市民と県民に大きな負担を強いると共に先行き不透明な本事業には反対する。

 

2010/3/5 戸別所得補償モデル対策はやっぱりおかしい

朝7時過ぎから、新潟市内のホテルにて新政策研究会。今回は、北陸農政局新潟農政事務所から戸別所得補償モデル対策について説明を受ける。今まで何十回と同じ説明をされてきたのでしょう。もっともげに滑らかに事業内容をご説明いただきましたが、明らかに間違いではと思える点も幾つか。おそらくは説明されていた方も重々わかっているのでしょうが、公務員の立場上、政治主導のバラマキ政策を官僚の英知を集めて上辺を繕っている。そんな印象を受けました。

農林水産省の年間予算約2兆5千億円のなかで、ハード事業約1兆円から3千5百億円を削減し、担い手サポート事業などソフト事業の幾つかも廃止し、農家戸別に配布する。民間企業に例えると、設備投資や新製品開発をやめて社員の給料を増やしているようなもの。これでは短期的には社員は喜んでも企業に未来は無い。戸別に所得を補償するという流れは賛成だけど、要するに農林水産省の予算の総額が増えなければ、現在の農業を取り巻く諸問題は解決しない。しかも、農業問題は農業だけに留まらず、WTOやFTA、EPA交渉の足かせとなって日本経済全体の発展を阻害することとなっている。

2010/3/4 農業の価値

10:00より、連合委員会。一人60分の持ち時間で3名の方が質問。

昼の休憩時は、自民党の議連。今日はネパールのムスタンで農業指導をされている加茂市ご出身の近藤先生をお招きしての会合。今年89歳になられるという先生は、立ったままで(お座り下さいという声をさえぎって!)数十分にわたりムスタンの農場の様子や日本で学校を回って講演している様子などを、マイクがいらないほどの大きな声でかくしゃくとスピーチ下さいました。

今の日本の農政は、とかく所得の補償であるとかお金の問題にポイントがおかれて語られる傾向がありますが、先生のお話を聞いていると、農業とは生きていくことそのもので、その崇高な価値を忘れた先に農業の健全な発展は無いのでは・・・との思いを強く感じました。

それにしても、今日の連合委員会での知事答弁、「羽田枠が取れなかった場合、予算はどうなるのか」という趣旨の質問に対して、「予算とは、執行できる上限を定めたもので、使わないことになるだけだ」というあっさりとした答弁に強い疑問を感じました。本来、執行部の提出する案件とは、(リスクは確かにあるけれど)なんとしてもやり遂げたい!だから、議会も協力してくれ!!というメッセージがこめられていなければならないのではないでしょうか。あくまでも二元代表制なのですから。

夜は、7月の参議院選挙に立候補を予定されている中原県議を囲んでの実質的な励ます会に参加。

2010/3/3 佐渡-羽田航空路問題の疑問

10:00より、連合委員会。今日は午前中に自民党、午後に民主にいがたのそれぞれ代表者が泉田知事以下執行部に対して一問一答形式で90分ずつ質問を行いました。自民は長津元議長、民主は佐藤幹事長という両ベテランが登場。

昼の休憩時間には、文化振興議員連盟の会合が開かれ、写真家の天野尚先生をお招きして講演を伺いました。佐渡を中心に新潟県の四季に彩られた豊かな自然環境が、世界の中でも非常に貴重なものであるにも拘らず、今壊されつつあるというお話でしたが、今議会における最注目の佐渡-羽田航空路の問題がある中で、今、佐渡に必要なのは空路開設よりも佐渡特有の屋久杉にも勝る千年杉を始めとする植物など自然環境を守っていくことであると痛感しました。佐渡の魅力を高めていくことが、結果的に一番の佐渡振興施策であるはずですから。

連合委員会終了後、建設公安委員会において、佐渡-羽田航空路問題について集中審議が行われ、私も多くの議員とともに傍聴。自民、民主、社民他ほとんどの会派が反対している中、否決されることが確実視されているわけですが、泉田知事がそのことをよく承知している上で何故議案を提案したのか?そのことだけが疑問として残りました。(各会派が反対している理由については、今日の新潟日報に記載されている通りですし、5日の採決後には、このブログにも自民党が否決した詳しい理由についてアップしようと思います)

朝、来客の後1軒訪問。ギリギリの9:50に県庁内の執務室に入って、10:00より本会議。今日は、自民3人、民主3人の計6人の先輩同僚議員が一般質問に立ちました。

本会議場の真ん中の演壇に立って行われる質問には、2種類あって、一つは代表質問。これは、質問権を持っている自民党と民主にいがたの2会派のみが、それぞれを代表して一人ずつ行うもの。代表という性格上、県政の諸課題について幅広く質問が行われる。もう一つが一般質問。こちらは、全議員が質問を行う権利を有していて、それぞれの議員の問題意識によって、質問分野も絞られてきます。(その他、本会議場で行われるものとして、一問一答形式の連合委員会もあります。)

今日はその中の一般質問の初日だったのですが、景気対策を取り上げた方が6人中4人、農業を取り上げた方が3人。昨秋の政権交代以来、日本の短期的な課題(長期的には本当にたくさんの課題があるのだけれど)として、私が特に心配しているのが「景気対策(特に中小企業対策)と農業」=「地方の活性化」です。国政よりも現場に近い県会議員の先輩同僚議員が、やはり、地方の現場の課題として肌で感じるものが、共通しているのかもしれません。今回は私は一般質問をしませんが、多くの議論の積み重ねの中で県の諸施策がブラッシュアップしていくことを願っています。

 

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